シャーベット
「この前はすみませんでしたー」

「はっ??」


なんか俺したっけ。


「ぶつかった時!!!どうも不親切な行動ありがとうっ!!」

「怒ってんの??」

「あったり前じゃん!あんな態度されたら怒るよ」


やべー俺そんな不親切なことをしたのか。。。


「怒るけど、、、」

「けど??」

「、、、なんでもないっ!!!」

「なんだよ。」

「なんでもないの!!! ほらっ!!!その傷!!早く保健室行きな!」

「いいよ。こんくらい」

「バイキンが入って汚いでしょ。」

「いいの。家でやるから」

「まったく。。。」


小野瀬が自分の鞄から何か取っている。


「なにしてんの?俺帰るよ」

「まって!!」

「なに?」

「はい。これ貼って!!!」


渡されたのは、アンパンマンのばんそーこ。


「俺がこれを貼れと。」

「そう」

「やだ」

「なら保健室」

「やだ」

「もう、子供みたい。ほら貸して!!!」


いきなり、腕をつかまれて小野瀬は、ばんそーこを俺のすり傷のとこに貼った。


「いってーーー!!」

「ケガしたのが悪いんでしょ」

「知るかよ。」

「、、、あっそ。はい終わり! じゃあバイバイ」


去っていく小野瀬。

なぜだろう。もっと一緒にいたいと感じてしまう。


「おっ小野瀬!!!」


呼んでしまった。


「なっ何?!」


ビックリした感じで小野瀬が振り向く。

< 22 / 38 >

この作品をシェア

pagetop