シャーベット
はぁ・・・。


ふと、小野瀬のメアドが書かれた紙のことを思い出した。

ポッケから紙を取り出した。


「メエル・・・できねぇーよ」


・・・・・。


「けんとーー!!!シチューできたよぉー!」


んんー・・・


少し寝てたらしい。 時間はすでに、1時間は経っていた。

下からは、浩明おじさんの声も聞こえる。


「あぁ、来たのか」


リビングに行くと、浩明おじさんと即目が合った。


「けんとー!!!久しぶりだなぁー!!」


おじさんは俺の肩を無理やり寄せた。


「うぅ・・・」

「また一段とイケメンになったなぁーお前」

「・・どーも」


「けんとは、顔はよくても性格がね・・・」


姉、千里が言った。


「千里?!」

「ごーめーんーってかまぢじゃん」


むかつくー。俺、買い物行きましたけどー。


「はは。そっかー、けんと!人は顔だけじゃダメだぞ!!」

「わかってるって」

「ならいい。さて、シチューを頂こう!お母さん頂きます!」

「あらやだ~これ作ったのほとんど、琴美よ~??」

「あっ、琴美!頂きます!」

「はいはい^^」


家族みんなで食事をした。

父さん、母さん、姉ちゃん、千里、浩明おじさん、幸太、俺。

なんか楽しかった。 笑顔があふれてた。


・・・このころまでは(涙)


浩明おじさんが、酒を飲んだ。

いや、“飲んでしまった”と言うのが正しいだろう。


「けんとっ始まるよ~(コソコソ)」

千里が呟いた。

「わかってる(コソコソ)」


ゴクゴクと飲んでいく。 

・・・もうイイだろー


「父さん、浩明おじさん、もうイイんじゃない?」

「「何がだよ~」」


2人同時に同じトーンで返事をしてきた。


「お酒!飲みすぎじゃね?」

「そんなことないよなぁ~浩明くん」

「そーですね~お父さん まだまだですよねぇ~」


はぁ。。。ダメだ。。。こりゃ。










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