ベストラブ
夏海はあみのお母さんが入って行くのを見た後、裕也にあることを聞いた。




「ねぇ…裕也、」



『ん?…何?』




「アタシ達が事故にあった時…何であの場所に居たの??」



『あぁ…あれは、リュウセイとあの場所で遊んでたら人だかりが凄かったから行って見たらお前らが…』




言葉を詰まらせる裕也に、夏海は耳元で小さく「ありがと…」と呟いた。



2人が寄り添って、夏海がウトウトとし始めた頃…



角から曲がって来た看護士に呼ばれて夏海はパット立ち上がった。

…と同時にマタめまいが起きて倒れそうになる。



看護士はスグに夏海の元へ駆け付けると、『もぅ、やっと見つけた…。まだ事故のショックでめまいや立ちくらみがひどいんだから…ほら!病室に戻るわよっ!!』




「はい…。」



夏海は裕也に支えられながら病室へと戻った…


< 103 / 136 >

この作品をシェア

pagetop