ベストラブ
夏海はその話を聞いた後、病院の廊下を走り…
エレベーターのドアを開けた。。。




夏海はエレベーターに乗り込むと、一階のボタンを押して、ドアをしめた。。。



裕也もスグにその後を追う…。


しかしタイミングよくエレベーターのドアが閉まってしまった…。




『夏海っ!!』




すかさず裕也は階段を使って一階までかけおりる…。

しかし当然エレベーターには勝てず、夏海は一階に着くと看護士の目を盗み、病院の外へ出た…





夏海が病院を抜けて、百メートルほど走った頃、裕也は階段をおりきった。。。



裕也は夏海の姿を確認すると全力で走った…。




『夏海!!』




「裕也…」





夏海は立ち止まると、向こうから走って来る裕也を待った。。。




『お前なにしてんだよ!!病院抜け出して…』




「それが…あんまり覚えて無くて……あの場所から抜け出したい!!って思ったら、ここに居た…。」




裕也は不思議に思い問う。



『覚えてない??』




夏海は首をふり答える…


「うん…」




『まぁ…いい。病院にかえるぞ…』




そう言うと、夏海の手をとり歩き出した。。。



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