ベストラブ
「ねぇ裕也…」




夏海が喋ろうとしたその時だった。。。



一台の車が夏海と裕也の横を横切った…




それくらいは普通の日常生活でも普通に起ること…。




しかし…


夏海は事故のショックからか、頭を押え、地面に座り込むと、「きゃああっ!!」と声を上げて、ブルブルと震え出した…。




『夏海…』



裕也がそっと夏海の肩に触れようとした…。




しかし夏海の震えは止まらず増すばかり…



裕也はどうしたら良いかと、しばらく立ち尽くしていた…。







すると、横から声がして裕也は振り返った。。。




『なつ…み??』





聞き覚えのある声に、

夏海の耳はピクリッと動く…。




『夏海だよね…?どうしたの??そんなに震えて…大丈夫…?』




彼女はそっと夏海に近付いた…。




夏海の肩にそっと触れると、ゆっくりと背中をさすった。。。
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