ベストラブ
たぶん教科書の事だろう…。

『ねぇ?夏海が教科書忘れるなんて、珍しいわねぇ?…。』


「うん…。」



夏海はちょっと元気がなさそうに言う。。。

そんな夏海にすぐに気が付いて問うあみ…。

『どうしたの…?なんかあった??』

「えっ…。」


(あみに、相談してみようかな…?)


夏海は少し考えてからゆっくり話しはじめた…。


裕也と付き合ってからの靴隠しの嫌がらせ…。

その嫌がらせはマダ続いていて、
今日も教科書を隠された事…。


全部あみに話した。



今まで裕也にはずっと相談してたケド、あみに話したのは初めてだった…

夏海は心臓のトゲかとれたようにスッキリした。。。。。


全部聞き終わったあみは少し怒ったように、
『何それ…。ねぇ?多分たけど、それって裕也クンと付き合ってからだったよね?…』


「うん…?」



『だとしたら…犯人はハルカかもしれない。。。』


あみも夏海と同じ事を考えていた。

「デモさ、もしハルカじゃなかったら…。」


弱気で言う夏海に…

『だってもし裕也クンと付き合った事がげーいん…だとしたらハライセに夏海に嫌がらせするじゃん?』

「うん…。」

『でも、裕也クンの事好きってウワサ…ハルカしか聞いた事無かったし、嫌がらせするとしたらハルカでしょ?だから一回ハルカに一緒に聞いてみよ?嫌がらせしてるのか…もし、してるんだったら今すぐ止めて欲しいと…』


「うん…だよね、一回聞いてみなきゃだね。あみに相談してよかったよ!」

そんな夏海にあみは、元気にいった。


『おう!何かあったらいつでも相談しろぉ!』


アタシたちはいつも仲がよかったケド、今日の出来事があったカラなのか…いつにもまして、友情が深まった気がした…。
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