ベストラブ
『そうなんだ。痛かったでしょ?アタシも階段から落ちて足の骨ポキッてやっちゃたし…昔からケガばっかしてたんだよね(笑)』





「そうなの?アタシもケガばっかしてるよ!!これで頭縫うの四回目だもん!!」




『アタシも今まで縫った数合わせたら4回くらい縫ってるよ!!』




〔っぷ…あはははは!!〕



2人は顔を見合わせて笑った。





ヒトミとは今日初めて喋ったりしたのに、スゴいウマが合って…





『っゴホゴホっゴホ…はぁ、ゴホッ…』





「大丈夫!?ほら、早く横になって…」




そう言うと夏海はヒトミを寝かせた。





『ケホッ………ごめん夏海、アタシ久し振りに人とこんなに喋って楽しくて…ちょっとムリしちゃった…』





「…ううん。全然いいよ!!アタシも楽しかったし…。」





もう3時か…
そろそろ。。。




「ヒトミ…」




『ん?』




「アタシそろそろ行くね…。」




そう言うと夏海は荷物を詰めてヒトミに別れを告げた。。。





『今日一日…ずいぶん早く感じた。多分楽しくて…。』




「うんアタシも…。」




「じゃあ…そろそろ行くね。。。」




『うん…』




夏海はそう言うと後ろを振り向いた、

歩き出そうとした時…



『夏海!!』




細くて…、デモ強い声が夏海を引き止めた。




夏海はもう一度ヒトミの方を振り返る。




『アタシたち、また会えるよね?…』



そう言うとヒトミは少し悲しげな表情を浮かべた。


そんなヒトミに夏海は強く言った…



「あったり前じゃん!!アタシたち友達でしょ?」
そう聞くと元気な声で返って来た。。



『うんっ!!』



そして夏海はまた歩き出した。
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