ベストラブ
神様…


私、今日また1人の人と会えました。。。

素敵な出会い…


たった一日だったけど…
スゴく楽しかった…

これも運命ですか?

それとも神様がアタシに会わせてくれたんですか?

どちらでも良いです。
でも…

単純になんか、
あったかい気持ちになれた…
なんかこう、
胸をくすぐられる様な…くすぐったい様な。そんな気持ち。




夏海は夕日を見ながらカバンを振り回して、真直ぐ自分の家に帰った。。。






ガチャッ…


「ただぃまぁ…」



夏海は家のドアを静かに開けると、靴を脱いだ…


リビンクからは話し声が聞こえて来る…
マダ夏海が帰って来た事にきずいていないみたいだった。



「…?」


(脅かしてやろぉ~)



夏海はそんな悪だくみを考えながら忍び足でリビンクのドアに手をかけた。。



『じゃあ…どうするってんだよ!!』



リビンクからは何だか怒鳴り声が聞こえて来る…



夏海はドアを少し開けて隙間からその光景を伺った…。




(海斗…?それにお母さんとお父さんまで…?何やってんだろ…)




『~~~~~』


また誰かの話し声が聞こえる。

夏海は耳を近ずけて、よーく澄した。


『夏海と裕也は付き合ってんだよ!!このまま上手くいって、結婚なんて事になったらどうすんだよ…』


『もう夏海だって、高校生だし…結婚できる年齢なんだよ?その時本当の真実をしったらどうする?悲しむのは夏海だよ??父さんらも考えてやれよ…。』




何…?

本当の真実って…
真実ってなに??

裕也とアタシが結婚したらどうするって?
何が??


アタシと裕也は結婚出来ないの?
なんで??


そんなハズないよ…

わけ分かんない、

分かんないよ…



聞いちゃダメ、
この話の続きを聞いちゃダメ…



『でもな……』


お父さんが喋ろうとした時、夏海は大きな声で言った…



「たっ…たっだいまぁ!!」


その声と共に少し開いたドアを開けた。。。


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