ベストラブ
『明日…期末試験だって事、アンタすっかり忘れてるでしょ!?』
「えっっ!!!」
一瞬。夏海の思考が停止する。。。
「明日、期末だったっけ!?」
あまりにも大きな声だったので、辺りの視線が集中する。
『うん。。。』
普通に言葉を発するあみに対して、夏海は動揺しながら辺りをキョロキョロと見る。
「どうじよォ…」
夏海はそう発すると、腰を倒し机に頬を引っ付けた。
「アタシ一個も勉強してないよお~。」
そう言うと夏海は目線を机から離し、裕也を見る。
夏海は瞳をジワッと涙で濡らす…
そんな夏海に察したように、裕也はあきれ顔で言った。
『フゥ…分かったよ、今日一日勉強するぞ!!』
そう言うと夏海はホッとしたように、笑顔になった。
「うんっ!!」