ベストラブ
帰り道、



裕也と一緒に帰る夏海。


夏海は裕也に聞きたい事がいっぱいあった。



夏海は裕也を見上げると、口を開いた…




「ねえ…アタシさ、裕也に聞きたい事がいっぱいあるんだ…。」





裕也は視線を軽く落とすと、夏海の真剣な顔に気付いたのか、裕也も真剣な顔になり…



『なんだ??聞くから言って。。。』




そんな裕也に安心したのか、しっかりとした口調で話始めた




「アタシの家の、アタシの部屋の窓枠………窓枠に変な傷跡があるの…。」




その話に眉を少しピクリと動かした。



『傷跡って…?』




「うん、《平成2年 夏海 裕也》って………アタシ、何か嫌な予感して…」

『………。』




夏海は頭を一度下げるとマタ上を向いて問う。



「その傷、ずいぶん前に掘られた傷だと思うの。。。裕也、昔に掘った記憶がないかな?って思って…。」



『オレらがガキの頃??』



「うん…。」



『掘った覚えないけど…』



「そっかあ………まぁ良いや!!!!!」




無理して笑う夏海の頬に軽くキスをすると、裕也は前を向いて歩き出した。




「ゆっ裕也…!アタシ、」




夏海が裕也を呼ぶと裕也は振り返って手でこっちに来いとサインすると、夏海は優しく駆け寄った。







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