ロックロック★フィーバー
「よしOK!!これで男子はあたしの虜★」
…ん?
「式始まってるしぃぃぃ!!!!!」
大丈夫!!ここから10分あれば着く!!…と思う。
あたしは走った。
すると前の方で同じ様に走ってる子がいた。
「あの子も遅刻かなぁ?」
走って追いついた。
「あんたも新入生?」
声をかけると、その子は驚いたように、
「あたしの速さで追い付いてきたの!?」
「え?うん。まぁ…あたし、この辺じゃあ一番速かったから」
「ふーん。そっ」
イラ…
「あのさっ!!そっけなくない!?せっかく会ってこういう風に2人とも走ってるのに」
「…あんた、面白いじゃん」
「はぁ」
いきなりなに言い出すのこの子…
「あんたさぁ。喧嘩は強い?」
「は?…あぁ、多分」
「あっはは。じゃあいいや。あたしは翼。よろしく」
「蜜!!よろしく。それより校舎見えてきた!!」
「スピード上げるわよ蜜」
「了解」
あたし達は異常な速さで道を走り、道行く人に凝視されながら学校へ着いた。
でも入学式に間に合うはずもなく。
「「づがれだぁ~っ」」
翼は地面に倒れ込んだ。
「翼!!制服汚れんじゃん!!」
「いーよ。んなもん」
外見とか気にしないの?そういえばスカートの中にジャージをはいてる…。
『喧嘩は強い?』
翼の言葉が蘇った。
翼…何者?