ロックロック★フィーバー
「やっぱさ、軽音楽部だろうから軽音楽部の部室に行ってみっか」
「ウン」
やっぱ…翔生ってカッコイイだけじゃなく賢いし優しーわ…。
に比べてあたしは…。
鳴も凌も翔生もいないと何も出来ない…。
「蜜?」
「えっ!?あ、な、何?」
「着いた。部室」
「あ、あぁ…」
「取りあえず誰かに話聞かねーと…」
そういえば、何で翔生はこんなに、翔生にとってはどうでもいい、あたしのワガママに付き合ってくれてるんだろう……。
「あ、すいません」
翔生が声をかけたのは今部室から出てきた、美人で可愛らしい女の先輩。
「ん?どうかしたの?」
しかも優しい、笑顔ヤバい。
「山江田京汰先輩はいますか?」
「京汰?彼なら軽音楽部じゃないんだけど…」
「違うんですか!?てっきり軽音楽部だと…」
「ふふっ。京汰は有名人だから、早速ファンの人たちが集まったのね」
…ちょっと待て。
この先輩激激可愛い。
1つ1つの仕草、表情まで最高。
京汰の…彼女…じゃないよね…?
「あのっ。あなたは京汰の彼女何ですか!?」
「蜜!!いきなり…」
「京汰のファンにはよく聞かれるわ。でも残念。彼女じゃないの」
「なんだ…呼び捨てだからてっきり」
「あたしはマネージャーよ。エイチの」
「エイチ?」