恋にきく魔法
「ちょっと。俺の舞取んないでもらえる?」
舞に伸びた長い腕。
軽々とちっちゃな舞を持ち上げた長身のこいつは裕也。
この2人はとんでもないバカップルで、特に裕也は女子相手でさえ嫉妬したりする。
「何よぉ、舞が勝手にやったのにっ」
「きゃははっ」
睨み合ってるあたしと裕也に可愛らしく笑う舞。
これがいつものあたし達のペース。

「でさっ、あたしに何の用?」
「決まってんじゃん。今日もどうせ暇なんでしょ?」
「俺たちのデートに入れてやってもいいかなみたいな」
「行く行くっ!」
結局近所にあるショッピングモールをブラブラすることになったあたし達。
ワクワクしながら校舎を出たのだった…

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