授 か り 人
雷志たち四人はどの道通る道だったが、氷斗と火栄の件もある。調べる必要があると判断した。
「にぃちゃんたち、中に入るんだったら迷わないようにな、一回り細い幹があるところが、元々通路になっていたところだ。
そこをそれると森の中から出られなくなるから気を付けるんだ」
親切なアドバイスに丁寧にお礼をして四人は足を踏み入れる。
「近道は右の道ですね」
五分くらい歩いたところで道が二手に分かれていた。
「左に行ったらどのぐらい険しいんだ?」
氷斗の言葉に、『五時間くらいは抜け出せないほど険しいんじゃないでしょうか』と返す火栄。
「行きたいのでしたらそちらでもいいですよ。オレは近道を歩きますので」
「俺様は左に行くとは言ってないだろうが!どのくらいか聞いただけじゃねぇか」
不貞腐れた様子の氷斗も連れて、四人は右の近道を進んでゆく。