空気清浄機彼女
男のわけのわからない勢いに
押されてメルアドを教えてしまう小春。
男はメルアドを聞くと
風のように走り去ってしまった。
桜の木の下
独り取り残された小春。
ため息をひとつついて
一言つぶやいた。
「若草の広がる草原に行ってみたいなあ…」
春の風がまた小春の長い髪を
なびかせる。
静寂の戻った公園に
彼女はそれからも立ち続けていた。
押されてメルアドを教えてしまう小春。
男はメルアドを聞くと
風のように走り去ってしまった。
桜の木の下
独り取り残された小春。
ため息をひとつついて
一言つぶやいた。
「若草の広がる草原に行ってみたいなあ…」
春の風がまた小春の長い髪を
なびかせる。
静寂の戻った公園に
彼女はそれからも立ち続けていた。