空気清浄機彼女
「ふふふ…あなたと私が
はじめて出会った日のことを

覚えている?」


大きくうなずく男。


「もちろんさ。

4月最初の日の朝。

桜を見に公園によると
君が声をかけてきた。

4月…あ!」


男は大きな声をあげた。
その姿を見てさらに笑い転げる小春。


「そう…私は毎年恒例の
行事のいけにえを探しに

朝の公園を歩きまわっていた。


すると…いるいる!

桜の下にすぐだまされそうな
顔をした男が!

そして私は出来るだけ
よわよわしい表情を作って

男に近付いて行った」
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