空気清浄機彼女

運命の人

探し物が見つかったのかもしれない…


男はコンビニで立ち読みをしながら
そんなことを考えていた。


人生をかけて探していたものを…


いつもは必ず見る
コンビニの隅にある怪しげなコーナーにも


男は目もくれず考え事をしていた。

男は考える。

満開の桜の下で彼女にあった途端
俺の中で何かが変わった。

身体の中で化学変化が起こり
自分は全く別の人間になってしまった。

男はそんな気がしていた。


「それが証拠に…」

男はたくさんたまった
鼻水を思い切りすする。


「あの子にあった時
花粉症が治ったんだ！」


男はコンビニを出て走り出す。

手には結局買った
エロ本を持って…


「あの子は運命の人なんだ！」