図書室の悪魔
prologue
「ごめんね、別れよう」
人生たいして積み重ねてなんていないあたしだったけど、その一言は衝撃的だった。
あまりのことに、どさりと鞄が落ちたことにも気づかなかったくらいだ。
だって、別れる、なんて。
そんな話をしたことなんて、今まで一度もないじゃない。
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