図書室の悪魔

 あたしのほっとした顔に首を傾げる千鶴の笑顔に和んでいると、さっきの質問を繰り返された。


「ねえ、どうかしたの?今日ずっとおかしいよね」

「そ、そう?」

 確かにあたしは昨日から続く出来事のせいでぐったりだ。

 もはや、怒ったらいいのか泣いたらいいのかすらもわからない。

 いっそ、泣きたいくらいだ。

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