図書室の悪魔
「ねえ、図書室って3階だっけ?」
「そうそう。今日が当番なんてツイてないなあ・・・・・・」
「なんかあるの?」
「見たいテレビが・・・・・・」
「がまんがまん」
あはは、と笑う千鶴に、あたしは唇を尖らせる。
そう、あたしは図書委員になった。
顔合わせは事前にあったけれど、今日が初の図書当番なのだ。
説明では、カウンターに座って貸出と返却の処理をしていればいいと言われたけれど、なんでもはじめてというのは緊張するものだ。
というより、ぶっちゃけ面倒なんだけども。
そもそも、なんであたしが図書委員なのだ。