奪う男
そして彼女はこう言った。




「今からダンナの夕食の買い物なんですよ
本当うちのダンナ好き嫌いが多くて困っちゃう!



あ、じゃあお仕事頑張って下さいね!では失礼します」




去っていく彼女の後姿を
俺は見つめていた。



縄が入ったバッグを俺は
おもむろにゴミ箱に捨てた。

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