小悪魔 BOY

入学式が終わって、次の日。


早速新入生が、体験入部に来ていた。



新入生は勿論未経験者が殆んどだろう。



だから格好は体操服で、弓懸けだけ、部にあるのを貸して新入生に教えてたんだけど‥



 ─── バンッ



「わお、2射ともあたっちゃったよ」



彼は、初心者というにも関わらず百発百中で的に矢をあてていった。



「エミリ〜っ♪
やぱノエル君最高だね!」


「そうだね〜」



さっきまで主将と盛り上がっていた蘭子が興奮気味に話しかけてきた。


私はというと、綺麗な彼の横顔に釘付けになっていた。




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