100円のメロンパンの幸せ。
「ただいま〜」


リビングへ入ると、母がソファに座ってテレビを見ている最中だった。

「おかえり、芽琉…あ、あそこのパン屋に寄ったのね、1つ頂戴?」

私は母に、メロンパンを1つ渡すと呟く。
「いいわよ。赤津川さんが、メロンパン1個をサービスしてくれたから」

「此処のメロンパン、安くて美味しいのよね♪」
ニコニコと嬉しそうな顔で、母はメロンパンにかじりついた。

私も袋から1つだけ、メロンパンにかじりついく。

今日もメロンパンは、ほんのり甘くて美味しかった…。



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