100円のメロンパンの幸せ。
「…お待たせ…」

私服姿の赤津川さんは、とてもカッコ良かった。

ーイケメンな人って、どんな服装でも似合うんだな。ー


私達は、近くのファミリーレストランへと入って行った。


「ごめんなさい…食事に誘っておきながら…ファミレスなんかで」

向かい合わせに、席に座ると私は赤津川さんに平謝りする。


「謝らなくてもいいよ〜。俺、ファミレス好きだし」

ニッコリと微笑みかける彼の姿を見て、少しだけホッとした。


「幻滅されたら、どうしようかと思いました…」

俯いて、長い溜め息を吐いた。


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