日のあたる場所で
翌朝。


私の部屋には、カーテンがない。


と言うか、私がいらないって言ったんだけど。



「ん……ん~。あぁ、朝だ。」

ベッドから出て私はすぐに、窓から外を見る。



庭に目をやると、翔太君に目が止まった。


「早くから仕事してるんだ…。昨日きちんと謝れなかったなぁ。」



コンコン


部屋のドアをノックする音がした。



「お嬢様、お目覚めでしょうか?」


「はぁい。どうぞ。」


「失礼します。そろそろお食事をお持ちしようと思います。よろしいですか?」


私のお世話係の、詩織さんだった。


「うん、お願いします。」


詩織さんは、いつもタイミング良く部屋に入ってくれる。



「じゃあ、顔を洗って待ってよっと。」


私の部屋には、お風呂やトイレなど一通りの物は揃っていた。




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