Dream☆スター
「はいっ、手当てしゅ~りょ~」
さっきまで、血だらけだった足は白いハンカチで巻かれ彼のおかげですっかりきれいになっていた。
「あ、ありがとう・・・」
お礼を言うと、彼はにこっと笑った
「あ、もうこんな時間だ・・・そろそろ帰らないと・・・」
帰らないと・・・その単語を聞いた時胸が締め付けられるみたいに悲しくなった
もうこの人に会えないかと思ったから・・・
「・・・もう会えないの?」
「ううん、そんな事ないよ。君が望むなら何度でもきっと会える」
彼は何の根拠も無いのにサラッと、ドラマのセリフみたいなことを言っていたど。。。でも、なぜか彼の言ったことすべてが本当になる気がして、あたしは素直に信じた
「うん・・・あたしお兄ちゃんにまた会いたい」
「僕も・・・ちょっと君とお別れするの寂しいな・・・ねえ君はこの町に住んでるの?」
「うん!」
「そっか、なら本当に会えるかも^^僕この町に引っ越す予定なんだ、あ・・・一応名前を聞いておかなくちゃ・・・僕の名前は瑠輝、君は・・」
「姫乃だよ」
「そう、姫乃・・・かわいい名前w」
「ありがとう、瑠輝・・・くん?」
「瑠輝でいいよ、じゃあそろそろ帰んなきゃ・・・またね姫乃」
「ばいばい瑠輝ー」