LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊤〜
クサイ湿布を首筋に貼られて、朝からメントール臭をガンガンに嗅いだアタシは、すっかり食欲を無くしていた。
誠二のヤツ、自分だけ優雅にコーヒーを飲んでいるとはふてえ野郎だ。
断じて許せん!
優雅コーヒーを啜る誠二の隣にピッタリと座ってみる。
『……クセェ。
離れろ、コーヒーがまずくなるだろうが。』
「あぁ、ゴメンね~気がつかなくてっ!」
エヘヘエヘヘと笑いながらも、絶対に誠二の隣から離れない。コバンザメのようにどこまでも引っ付いてってやるゼ!ケケケ!!!
『…オイ、どこまで引っ付いて来る気だ?』
「ん?…誠二がお詫びの気持ちをモノで表してくれるまでっ!」
『…何が望みだ。』
「そうねぇ…駅前のクレープ3つ奢ってくれたらかなっ!」
チッ!と舌打ちしつつもしぶしぶ了承する誠二。
当たりめーだろっ!こんぐらいで舌打ちしてんじゃねえよ!まったくケツの穴の小さい野郎だ!!
「じゃっ早速行くよ!」
誠二の気が変わらぬウチに財布からお金を出させなければ!と、アタシ達は急いでクレープ屋さんへと出かけた。