地味子の秘密*番外編*
└後編
そして、特別体育授業の時。
水着姿になった杏樹を初めて見た。
本当に高2か? というくらいずば抜けたプロモーションで、雅人とふたりで思いっきり凝視してしまった。
『これは、絶対に他の男たちに目をつけられる』
そう思った俺は、1日杏樹の近くにいて男たちを近づけないようにしていた。
杏樹には、煙たがられたんだが……。
そんな時に杏樹の胸元に見つけた、赤い印が見えた。
滝本陸がつけたことは一目瞭然。
その時、やっぱり諦めきれない気持ちと怒りが湧き上がった。
天然で、鈍感で、無自覚無防備のコイツが、俺の出会った女たちの中で、心を許せるヤツだったから。
どうしても、杏樹だけは欲しい。
あの滝本陸から奪うのは、並大抵のことではないとわかっていても、杏樹を諦めることはできなかった。
でも、杏樹と陸は、お互いに大好きで……俺が入る隙はなかった。
水着姿になった杏樹を初めて見た。
本当に高2か? というくらいずば抜けたプロモーションで、雅人とふたりで思いっきり凝視してしまった。
『これは、絶対に他の男たちに目をつけられる』
そう思った俺は、1日杏樹の近くにいて男たちを近づけないようにしていた。
杏樹には、煙たがられたんだが……。
そんな時に杏樹の胸元に見つけた、赤い印が見えた。
滝本陸がつけたことは一目瞭然。
その時、やっぱり諦めきれない気持ちと怒りが湧き上がった。
天然で、鈍感で、無自覚無防備のコイツが、俺の出会った女たちの中で、心を許せるヤツだったから。
どうしても、杏樹だけは欲しい。
あの滝本陸から奪うのは、並大抵のことではないとわかっていても、杏樹を諦めることはできなかった。
でも、杏樹と陸は、お互いに大好きで……俺が入る隙はなかった。