地味子の秘密*番外編*
◆ブラウニー・キス~茅那~
――茅那side――
――ガヤガヤ……
雑誌の撮影が行われているスタジオ内。
パシャパシャという軽快な音と共に、私の仲間たちがシャッターを切ってもらっている。
そのスタジオ内の休憩スペースで、私は両手を握りしめて、ゴクリと喉を鳴らしていた。
目の前にいるのは、メンバー内で1番仲のいい実那。
「どう……かな?」
彼女のモグモグと動く口元に視線が集中した中で問いかけた。
「うん。おいしいよ!」
ゴックンと飲み込んだ実那が、笑顔で答えてくれる。
「ホント?」
「本当! おいしくできたじゃん!」
ニッコリと微笑む彼女の表情に、お世辞がないことを確信して、ホッと胸を撫で下ろした。
あ、皆さん。お久しぶりです!
私、工藤茅那。一応、BKN48っていうアイドルやっています。
今の会話はね、実那に味見してもらってたんだ……本命チョコの。
そう、今日は2月14日。聖バレンタインデーです!
私が渡す相手は……もちろん、高瀬くんっ!
零ちゃんにリサーチしたけど、高瀬くん甘いもの食べられるって聞いたし、嫌いではないと思うんだ。
私が作ったのは……ブラウニー。
高瀬くん食べてくれるかな?
「これなら問題ないわよ。自信持って渡して来なさい」
「はいっ!」
実那からエールをもらい、警察官のように敬礼して返した。
――ガヤガヤ……
雑誌の撮影が行われているスタジオ内。
パシャパシャという軽快な音と共に、私の仲間たちがシャッターを切ってもらっている。
そのスタジオ内の休憩スペースで、私は両手を握りしめて、ゴクリと喉を鳴らしていた。
目の前にいるのは、メンバー内で1番仲のいい実那。
「どう……かな?」
彼女のモグモグと動く口元に視線が集中した中で問いかけた。
「うん。おいしいよ!」
ゴックンと飲み込んだ実那が、笑顔で答えてくれる。
「ホント?」
「本当! おいしくできたじゃん!」
ニッコリと微笑む彼女の表情に、お世辞がないことを確信して、ホッと胸を撫で下ろした。
あ、皆さん。お久しぶりです!
私、工藤茅那。一応、BKN48っていうアイドルやっています。
今の会話はね、実那に味見してもらってたんだ……本命チョコの。
そう、今日は2月14日。聖バレンタインデーです!
私が渡す相手は……もちろん、高瀬くんっ!
零ちゃんにリサーチしたけど、高瀬くん甘いもの食べられるって聞いたし、嫌いではないと思うんだ。
私が作ったのは……ブラウニー。
高瀬くん食べてくれるかな?
「これなら問題ないわよ。自信持って渡して来なさい」
「はいっ!」
実那からエールをもらい、警察官のように敬礼して返した。