地味子の秘密*番外編*
◆陸の、とある提案~杏樹~
――杏樹side――
大学1年の3月14日。
今日は、春を思わせるような気候で、暖かい。
世間では、ホワイトデーということで……カップルたちが、色々とレジャー施設に出かけているそうだ。
あたしの幼なじみの柚莉や零ちゃんたち。
おまけに、会長と茅那ちゃんまで。
そんな日だけど、あたしと陸は。
「どっか出かけてもよかったのに」
陸が、ぽつりとこぼす。
それを聞いて、フルフルと顔を横に振った。
ヤツがくれたホワイトボードに書き込んで見せる。
「ここでいーの、かよ」
あたしが書いたモノを読み上げて、少々呆れたように笑った。
ホワイトデーの今日、あたしたちは陸の家に敷地内にある芝生の上にいて。
陸が座っている足の間に、あたしが背中を預けるようにして座っていた。
大学1年の3月14日。
今日は、春を思わせるような気候で、暖かい。
世間では、ホワイトデーということで……カップルたちが、色々とレジャー施設に出かけているそうだ。
あたしの幼なじみの柚莉や零ちゃんたち。
おまけに、会長と茅那ちゃんまで。
そんな日だけど、あたしと陸は。
「どっか出かけてもよかったのに」
陸が、ぽつりとこぼす。
それを聞いて、フルフルと顔を横に振った。
ヤツがくれたホワイトボードに書き込んで見せる。
「ここでいーの、かよ」
あたしが書いたモノを読み上げて、少々呆れたように笑った。
ホワイトデーの今日、あたしたちは陸の家に敷地内にある芝生の上にいて。
陸が座っている足の間に、あたしが背中を預けるようにして座っていた。