地味子の秘密*番外編*
◆おやすみ~陸~
これは、其の五の事件後の、杏樹たちのことである。
――陸side――
夏休みも終わりに近づいた9月下旬。
課題などが一切ない世間の大学生は、遊ぶことに必死だ。
俺の友人たちも、それに当てはまるんだが……。
「社長、捺印してください」
――ドサッ!
秘書の北原が、大量の書類を俺のデスクに積み上げた。
俺は、今日も社長業にいそしむ毎日。
自宅の自室にあるデスクの上で、仕事をこなしている。
「夏休みもあと少しですから、できる限りは片づけて下さいね」
俺が休みであることをいいことに、秘書や重役たちが大量の仕事を持ってくる。
今も、ニコニコ笑顔で書類を渡してきた北原。
「わかった」
承諾をすると、ヤツは部屋を出て行く。大方会社に戻るんだろう。
仕事をするのであれば、会社で行うのが効率はいい。
会社のヤツらも、本当は俺が社内で仕事をする方がいいと考えていると思う。
でも、そんなことを振りきって……自宅で仕事をする理由は。
――陸side――
夏休みも終わりに近づいた9月下旬。
課題などが一切ない世間の大学生は、遊ぶことに必死だ。
俺の友人たちも、それに当てはまるんだが……。
「社長、捺印してください」
――ドサッ!
秘書の北原が、大量の書類を俺のデスクに積み上げた。
俺は、今日も社長業にいそしむ毎日。
自宅の自室にあるデスクの上で、仕事をこなしている。
「夏休みもあと少しですから、できる限りは片づけて下さいね」
俺が休みであることをいいことに、秘書や重役たちが大量の仕事を持ってくる。
今も、ニコニコ笑顔で書類を渡してきた北原。
「わかった」
承諾をすると、ヤツは部屋を出て行く。大方会社に戻るんだろう。
仕事をするのであれば、会社で行うのが効率はいい。
会社のヤツらも、本当は俺が社内で仕事をする方がいいと考えていると思う。
でも、そんなことを振りきって……自宅で仕事をする理由は。