地味子の秘密*番外編*
それを見送ったところで周囲に人気がないことを確認し、俺は物陰にいるヤツを呼び出した。
「それで隠れてるつもりか? 1日署長さん」
「……は?」
そう発言したのは小笠原さん。
1日署長と聞いて、思い浮かぶのはひとりしかいないだろう。
そろそろと物陰から出てきた人物を見て、小笠原さんは目を見開く。
「く、工藤茅那……!?」
現れたのは本日限定の署長、制服姿の茅那。
「なんでバレちゃうかな、ひっそり見ようと思ってたのに」
「隠れるの下手だからだろ」
「下手じゃないもん! 他の刑事さんには見つからなかったもん!」
驚きで思わず呼び捨てにした小笠原さんは彼女と俺を交互に見つめる。
「な、なんで? 蓮ちゃん?」
めずらしく混乱している小笠原さんに向き直り、茅那の手を引いて傍に立たせた。
「以前、言ってましたよね。紹介しろって」
「え? まさか?」
「ちょうどいい機会なんで、紹介します。茅那です」
そう伝えると、小笠原さんはさらに目を見開いた。
「茅那、この人が小笠原さん」
彼女に説明すると、パッと笑顔になって自己紹介を始めた。
「はじめまして、工藤茅那です。こんな格好でご挨拶するなんて思ってもいなかったんですが。小笠原さんのお話はいつも高瀬くんから聞いてます。とってもお世話になっているようで……これからも彼をよろしくおねがいします」
「それで隠れてるつもりか? 1日署長さん」
「……は?」
そう発言したのは小笠原さん。
1日署長と聞いて、思い浮かぶのはひとりしかいないだろう。
そろそろと物陰から出てきた人物を見て、小笠原さんは目を見開く。
「く、工藤茅那……!?」
現れたのは本日限定の署長、制服姿の茅那。
「なんでバレちゃうかな、ひっそり見ようと思ってたのに」
「隠れるの下手だからだろ」
「下手じゃないもん! 他の刑事さんには見つからなかったもん!」
驚きで思わず呼び捨てにした小笠原さんは彼女と俺を交互に見つめる。
「な、なんで? 蓮ちゃん?」
めずらしく混乱している小笠原さんに向き直り、茅那の手を引いて傍に立たせた。
「以前、言ってましたよね。紹介しろって」
「え? まさか?」
「ちょうどいい機会なんで、紹介します。茅那です」
そう伝えると、小笠原さんはさらに目を見開いた。
「茅那、この人が小笠原さん」
彼女に説明すると、パッと笑顔になって自己紹介を始めた。
「はじめまして、工藤茅那です。こんな格好でご挨拶するなんて思ってもいなかったんですが。小笠原さんのお話はいつも高瀬くんから聞いてます。とってもお世話になっているようで……これからも彼をよろしくおねがいします」