地味子の秘密*番外編*
―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――
「……そんなことがあったの…」
「あぁ……」
話していた間に冷めたお茶をすする。
「ねぇ……その男の子って…?」
「あ――…今、杏樹と同い年だ」
「え………」
「まったく………まさか“その時の男の子”に、大切な娘を取られるとは思っていなかったなぁ………」
「――――!?」
樹里が目を見開く。
もうわかったみたいだな?
『―――――陸…っ…!』
これが、あの時の男の子のご両親が呼んだ名前だ。
お互いに、あの日のことは覚えていなくても―――…
もう一度、出会ったのだから
もう認めなければ―――
とも思うが・・・
やっぱりまだ…奴には
俺の杏樹は渡さん―――――!!
――END――
――――――――――――
―――――――――
――――――
「……そんなことがあったの…」
「あぁ……」
話していた間に冷めたお茶をすする。
「ねぇ……その男の子って…?」
「あ――…今、杏樹と同い年だ」
「え………」
「まったく………まさか“その時の男の子”に、大切な娘を取られるとは思っていなかったなぁ………」
「――――!?」
樹里が目を見開く。
もうわかったみたいだな?
『―――――陸…っ…!』
これが、あの時の男の子のご両親が呼んだ名前だ。
お互いに、あの日のことは覚えていなくても―――…
もう一度、出会ったのだから
もう認めなければ―――
とも思うが・・・
やっぱりまだ…奴には
俺の杏樹は渡さん―――――!!
――END――