地味子の秘密*番外編*
鈴宮っていうのは、うちの学園の数学教師。
俺達2年の担当。
頭はいいらしいんだが、性格に少々問題が。
「篠田くん、出来ないのかい? これはこれは、放課後にお仕置きが必要だなぁ」
チョークを持って、固まってる樹里。
黒板に書かれているのは、T大の入試問題。
アイツは、樹里の体を頭からつま先までニヤニヤとした目で見てる。
問題っていうのは、女子生徒たちへのセクハラまがいな行為のこと。
こうやって、生徒に問題を解かせてイジメ、出来ないヤツにはお仕置きと称してセクハラをする。
校長も辞めさせたいそうだが、鈴宮の親父がなんか偉いヤツらしく。
簡単には解雇できずに、注意も出来ないらしい。
今まで樹里もターゲットにされていたが、成績優秀な樹里はいつも出された問題を軽々とクリアしていた。
だが。
今回は相当難しい。
「高2の俺達に、大学の入試問題なんてムリに決まってるだろ」
柏木の言葉に周りの男達が、うんうんと頷く。
樹里は、困ったように眉を下げていた。
鈴宮は、今日は樹里で遊べると思ってるのかニヤニヤが止まらない。
……ムカつく。
俺の大事なモンに、手ー出すんじゃねーよ。
妖怪だって、人間だって許さねぇ。
ーーガタンッ……
イスから立ち上がり、机と机の間を進んで前に出る。
「神崎くん! な、何してるんだ!」
俺の登場に驚いたのか、キッと睨んできた。
お前の思い通りにはさせない。
俺達2年の担当。
頭はいいらしいんだが、性格に少々問題が。
「篠田くん、出来ないのかい? これはこれは、放課後にお仕置きが必要だなぁ」
チョークを持って、固まってる樹里。
黒板に書かれているのは、T大の入試問題。
アイツは、樹里の体を頭からつま先までニヤニヤとした目で見てる。
問題っていうのは、女子生徒たちへのセクハラまがいな行為のこと。
こうやって、生徒に問題を解かせてイジメ、出来ないヤツにはお仕置きと称してセクハラをする。
校長も辞めさせたいそうだが、鈴宮の親父がなんか偉いヤツらしく。
簡単には解雇できずに、注意も出来ないらしい。
今まで樹里もターゲットにされていたが、成績優秀な樹里はいつも出された問題を軽々とクリアしていた。
だが。
今回は相当難しい。
「高2の俺達に、大学の入試問題なんてムリに決まってるだろ」
柏木の言葉に周りの男達が、うんうんと頷く。
樹里は、困ったように眉を下げていた。
鈴宮は、今日は樹里で遊べると思ってるのかニヤニヤが止まらない。
……ムカつく。
俺の大事なモンに、手ー出すんじゃねーよ。
妖怪だって、人間だって許さねぇ。
ーーガタンッ……
イスから立ち上がり、机と机の間を進んで前に出る。
「神崎くん! な、何してるんだ!」
俺の登場に驚いたのか、キッと睨んできた。
お前の思い通りにはさせない。