地味子の秘密*番外編*
近くには、まな板の上に置かれたキャベツと包丁がある。
どうやら……野菜を切っていた時に、誤って指先まで切ってしまったらしい。
「樹里ちゃん大丈夫!?」
「うん、これくらい平気」
周りの女子達が、樹里を囲む中……ひとりの男子がアイツの手を掴んだ。
「えっ……橋本くん?」
「痛いんでしょ、ちょっと我慢してね」
そう言って、アイツの手を自分の口に持っていく。
……あんにゃろー。
橋本が何をするかわかった瞬間。
いや……それよりも前だったかもしれない。
ヤツが樹里に触れることに、イラついた瞬間……。
「キャア!?」
河西から離れて、アイツの胸の下辺りに腕を回して、自分の方へ引き寄せた。
樹里を後ろから抱きしめる。
「細菌入ったら大変だから、保健室連れて行くな」
そう周りに告げて、樹里と一緒に家庭科室をあとにした。
どうやら……野菜を切っていた時に、誤って指先まで切ってしまったらしい。
「樹里ちゃん大丈夫!?」
「うん、これくらい平気」
周りの女子達が、樹里を囲む中……ひとりの男子がアイツの手を掴んだ。
「えっ……橋本くん?」
「痛いんでしょ、ちょっと我慢してね」
そう言って、アイツの手を自分の口に持っていく。
……あんにゃろー。
橋本が何をするかわかった瞬間。
いや……それよりも前だったかもしれない。
ヤツが樹里に触れることに、イラついた瞬間……。
「キャア!?」
河西から離れて、アイツの胸の下辺りに腕を回して、自分の方へ引き寄せた。
樹里を後ろから抱きしめる。
「細菌入ったら大変だから、保健室連れて行くな」
そう周りに告げて、樹里と一緒に家庭科室をあとにした。