地味子の秘密*番外編*
└後編
早足で保健室に行き、中にいた養護教諭に樹里の手当を頼んだ。
「まぁ! 篠田さん!!」
ところどころに出血して入るが、病院に行くまで重傷ではないらしい。
養護教諭が慌てて傷を見た後、そう言った。
ひとまず、命には問題ない。
そう思うと、心底ホッとする。
そして、それ以上に、樹里に怪我を負わせた鎌鼬が許せない。
「……一発で仕留めてやる」
小さく呟いて、ヤツを調伏しに行こうとした時。
──キュッ
「渉……」
樹里に指を掴まれた。
顔を見ると、泣きそうで……心配そうな表情。
「……行くの?」
霊感のある樹里は、自分のケガの原因や俺がこれからどうするかわかってる。
……痛くて堪らないだろうに。
俺の心配をしてるのか。
「まぁ! 篠田さん!!」
ところどころに出血して入るが、病院に行くまで重傷ではないらしい。
養護教諭が慌てて傷を見た後、そう言った。
ひとまず、命には問題ない。
そう思うと、心底ホッとする。
そして、それ以上に、樹里に怪我を負わせた鎌鼬が許せない。
「……一発で仕留めてやる」
小さく呟いて、ヤツを調伏しに行こうとした時。
──キュッ
「渉……」
樹里に指を掴まれた。
顔を見ると、泣きそうで……心配そうな表情。
「……行くの?」
霊感のある樹里は、自分のケガの原因や俺がこれからどうするかわかってる。
……痛くて堪らないだろうに。
俺の心配をしてるのか。