つららつららうつつ
早朝
「お前なんか勘違いしてんじゃねぇの?」と、いわれて すっごい時間が止まった。早朝のベッドルームには、愛じゃなくて彼の無鉄砲が満たされていることに気が付くって!嗚呼。





なんだ?今更こんなってなんだ。なんだなんだなんだなんだ。思考回路が。あああ。





君のしたいことは何なの、さえも言ってくれなくって、なんだ。あなたはあたしに興味がないのね。はじめっからそうだったのね。泣いたら負けと知っている意地がめいっぱい染み込んだ弱い顔面をふせて、せいいっぱい彼の言葉を無視した。これがあたしのどーどーめぐり。いっつもそうなんだ。いつもいつもいつも。着飾っても、ヒールをはいてもあたしは負ける。あたしよかずっと楽で馬鹿な女に。


「出て行こう」と「まだどうかすれば」が対決して、終わりも見届けないまま、疑問が浮かぶ。
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