おちます、あなたに


 昼休みの食堂。
友人と昼食を食べ終え、彼女たちはお手洗い。

 私は、外で待機をしていた。
ここは生徒が食堂から校舎へ戻るために通る通路。

「悠ちゃんもお昼食べたんだね。俺も今日は食堂だったんだ」

「はい。将樹先輩、見えましたよ。私の席から」

「えぇー!? 俺全然わからなかった……」

 この会話をしている間、将樹先輩は身振り手振り──全て身体で思いを表現している。
今だって、背後にどよーんとした暗いオーラが見える。

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