お兄ちゃんの話
「お、にいちゃっ・・・うっ・・ 私のことわかるっ?・・・・ひっく」
「わかるよ?俺の大切な妹 ゆずはだろ?どうした? そんなこと聞いて」
おにいちゃんは私のことを覚えてました。
お兄ちゃんは私のことをまだ、覚えてました。
いずれ、忘れる。
言葉どおりです。
お兄ちゃんは言いました。
「ゆう、ここどこ?なんで俺ここにいるの?家帰ろう?」
だめだよおにいちゃん
お兄ちゃんはまだ帰れないよ。
「ゆう?」
やめてよ
「ゆう、どうした?泣き虫だな~、言えないならゆっくりでもいいからいってな?」
おにいちゃんはやっぱり優しい
私のことを察してくれる
でもそれがまた悲しくて涙がでる