Myprince


「ひーなーたっ彼女とはどうなった?」

それは新学期のある日の部活。
桜野台中学校のTOPで同じ陸上部の水城先輩が部活に出てきて言う。

「あ―ちょっとこっちではなそ」

照れてる中宮先輩を見てて、はっとなった。
え!まだつきあってんの?
それも、引退した元陸上部キャプテン。
まじ?

夏休みの前から知ってたのになんだか切ない感じがした。
けど諦めないよ。
いつか絶対中宮先輩の隣で笑ってみせる!
あたしの意志は固かった。


「りさあーっ」
あたしのおしゃべりぐせ。自分の好きな人の事、進展。
いろんな人にいっちゃうんだ。
おかげで今じゃクラス全員知ってるくらいだよ。



 ――――――――

「でね?それであたしこけちゃって!」
「ゆずきドジーっうける!」

先輩が見てくれるようにちょっと大きな声で話した。
おもしろい話をした。
先輩はこっちを見てくれてすんごく嬉しかった。
けどその瞳の奥であたしの事引いてるのか気にしていてくれるのかもわからなくて、なんか自分がばからしくて笑っちゃった。

友達に先輩の事を話してる間にいつのまにかあたしの小さな恋心が大きな先輩への想いへかわっていったんだね。





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