切恋
 「大体、愛望は鈍感すぎっ!天然で鈍感で守りたくなって、可愛くて小さくて・・・。
ホンット可愛い♪♪  さっすが、全国の可愛い系代表だぁ☆」
 ???何それぇ!ますます、意味わかんないよぉ。
梨菜は放っておく事にして、今度は梨菜が持ってる1枚の紙切れへと視線を移す。


  「っ」ゴクンッ、と唾を飲み込んで、その紙を確かめようとする。
「あみぃ!翼くんのメアドゲットしてあげたんだから、パフェ、奢ってよね♪」
 ニィッと笑う梨菜に「ぅん☆」と言って早速その紙の中を見た。


 そこには、本当にメアドが書いてあった。



   嬉しい♪♪   これで、あたしも一歩だけ、貴方に近づけたような気がして。


 たった1枚の紙切れも今のあたしにとっては、大切な宝物。






   神様、あたしにチャンスをくれて、ありがとう。
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