切恋

翼side

~♪~♪~♪   朝早くから忙しく鳴るのは俺の携帯。
    「・・・。」無言で携帯を見つめ、ディスプレイを見ると、由香と書いてある。
受信ボックスを開いて、メールを確認する。


 〔急にゴメンねっ!いまから、デートしたぃな♪〕!本当に急なお願い。
彼女だし、当たり前か。     そんな事を思いながら俺はデートの支度を始める。
   
 髪はいつもの様にワックスで決めて、ジーンズにスカル柄のTシャツを合わせた。
ついでに、ペンキがばらまかれたような帽子も被る。



   それから、2時間後・・・。
ピンポーン♪とチャイムが鳴る。    「はい」ガチャッと玄関の扉を開けると、
   そこには、綺麗に髪を巻いて、シンプルなワンピースを着た由香が居た。



 「翼、早く行こぉよっ」由香の言葉で俺は玄関の鍵を閉めて、歩き始める。

 2人並ぶ道。   影が寄り添ってて、綺麗だ。



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