切恋
    わかってるけど、やっぱりぃ・・・・。
「梨菜ぁ、あたしには出来ないぃ。」そんなに酷い事出来るわけ無い。
      あの2人はお似合い。  そして、皆の憧れだもん。

 「ぅーん」と悩むあたしに梨菜はフォークを持って、ミルフィーユをあたしの口に入れる。      美味しぃ♪♪悩んでたあたしからは笑顔が思わず零れる。


   「やっぱり☆愛望は笑ってた方がいい☆」ニンマリ笑う梨菜を見て、あたしは、嬉しくなってしまう。

  こんなにも、あたしの事を大切にしてくれる親友が居る。


    そして、こんなにも愛している好きな人が居る。



  これだけでも、感謝しなきゃいけないのに、欲張りなあたしは、“もっと、もっと”って、求めてしまう。


  「おいひぃ」半泣き状態のあたしは、口いっぱいにミルフィーユを詰め込んでモグモグと口を動かす。


    それからは、梨菜が気を利かせて、ショッピング。
「今日は、あたしの奢り♪」なぁんて。

    少しずつあたしのテンションが上がった所で見てしまった。



 貴方とあの子が仲良く歩いている、所を。


        しばらく貴方と目が合って・・・・。


        耐え切れなくなって、あたしは走る。





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