切恋
そんな様子を見てる由香ちゃんに気づいて・・・。

 「ぁっ」少し、遠慮をしてしまう。

   「ねぇ、翼!私、ジェットコースターに乗りたいなぁ」笑顔でお願いする由香ちゃんは、女のあたしから見ても、可愛い。


  「あぁ、由香、行こうか」笑顔が咲いてる由香ちゃんに、翼はあたしの頭に乗せていた手をどけて、その手を由香ちゃんに差し出した。


   ---ズキンッ---その行為にさえ、胸が痛んでしまう。

 「ありがとう。翼」翼の手を受け取る由香ちゃん。
その行為がなんだか、とっても似合ってて・・・。

  苦しいよ・・・。    あたし、今凄い苦しいの。


    そんなあたしを見た梨菜が、「だいじょうぶ?帰る?」心配そうに眉尻を下げ、
聞いてくれる。

   「大丈夫ぅ♪」馬鹿みたぃに明るくなってしまう、あたし・・・。






       「「キャァッーーーー!!」」


憂鬱な気持ちを抱え込んで乗ったジェットコースター。


       悲鳴が上がる中、あたしの心は更に悲鳴を上げていた。
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