切恋
 今日は、学級リレーをやるらしい。  「愛望ちゃん!見てろぉ!俺が1位取るから!」 とか言ってるのは他クラス。 合同体育って、めんどい。
 「ぅん!頑張れっ」愛望は男子に笑顔を振りまきながら応援してる。
「///」何、頬赤くしてんだよ。   とか思ってるうちにパァーンッと音が鳴って
 第一走者が走る。  そして、第二走者と順調にバトンわ周る。
   俺の番は10番目。キリがいい数字だ。
俺の前が由香で後が愛望。     そして・・・。

 「翼っ!頑張って!」言いながら俺にバトンをパスする由香。
俺のクラスはダントツの1位。   このまま、勝てる。
  「愛望、頼んだっ!」そう言って愛望に託したバトン。
半周くらいした所で、ドサッと愛望がこけた。

 皆ざわつき始める。  大丈夫かな?とか心配の声。
それでも、愛望はどうにか1位をキープして戻ってきた。
  「へへっ、こけちゃったぁ。ゴメンね・・・」膝からは血が沢山出てるのにそんな事気にせずに仲間に謝る愛望。   「何やってんだよ。ほら、保健室行くぞ」
 気づいたら俺は愛望の手を引いて保健室まで行った。
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