ピーターパン症候群
「まず、君は誰?そして僕は、『ピーターパン』なんかじゃない」
「桜田唯だ」
「えッ!?ピーターパンじゃないですって!?」
先程までの虚ろな目はどこにいったのか、パッと焦点を合わせて、目に輝きを取り戻す。
が、まじまじと品定めをするかの如く、唯を見つめる妖精。
そして、やはり同じ事を言う。
変わった事があるとすれば、目の輝きがあるかないかだった。
「でも、貴方はピーターパンよ?選ばれたのよ。そして、凄くピッタリ!」