ピーターパン症候群


キラリと光るその緑色は、淡い蛍光色のようだった。

瞳の奥の奥に焼き付けて、ジリジリと瞳が乾くまで開けていた。

ラブレターなんてどうでも良かった。

今はただ、あの謎の物体の事で頭が一杯で。

やはり興奮は収まらなかった。

だがそれを表に出す事はしない。

してはいけなかった。

彼は恐れていた。

だから、理性を保てていたのかもしれない。

 
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