ピーターパン症候群


昼休み、学校の屋上へ駆け込み、興奮冷めやらぬ状態でフェンスへしがみつく。

――嗚呼、あれはきっと妖精だ。ティンカーベルだ、きっとそうだ!

あの蛍光色の淡い緑。ふわふわと四方八方へと飛び回り、くるりと宙を1回転。

まるで生き物の様で、目の錯覚だとは思えなかった。

――嗚呼、会いたい。会いたい。会いたい!

凄く会いたい。だけど、どこにいるか解らない。だけど会いたい。

会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい―――。

そして、『相対』した。
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