ジュンちゃんへのレター
「白血病・・・?」
信じられなかった
ジュンちゃんは悲しそうな顔をする
「ほんと・・なんだ」
瑠璃子は驚きを隠せない様子で、お母さんは廊下で泣く声が聞こえる
「直すためには抗がん剤を打つしかない。でも、俺はさぁちゃんがどうしたいのか聞きたい」
自分でも驚くぐらい、すぐに冷静になっていた
自分は子供じゃないから、この病気になったらどうなってしまうのかわかっている
自分には“教師になる”という夢がある
諦めたくない
「私、やる」
はっきりとジュンちゃんに言った
ジュンちゃんは目を見張っていたけど、「わかった」と言うと部屋から出て行った