ジュンちゃんへのレター


「乗れよ」


ジュンちゃんがしゃがんで背中を向けた


ためらっていたらジュンちゃんが強い口調で


「はやく!」


と言った


ミーちゃんに支えられておとなしく背中に乗る


ジュンちゃんはそのまま保健室へと連れて行ってくれた


「痛い・・」


「ごめん」


慣れない手つきで手当てをしてくれた


外から校長先生の声が聞こえた


「優勝は・・C組です」


次の瞬間、大きな歓声が聞こえた


けれど、そのクラスは自分たちのクラスじゃなかった


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